仮面ライダーblacksunに登場している怪人たちの疑問?を含め、考察をして行きたいと思います。blacksunの物語の中には沢山の怪人が登場します。主役級の怪人は勿論西島秀俊さん演じるblacksunや中村倫也さん演じるシャドウムーンです。また、、準主役級のビルゲニアを代表とするゴルゴムの怪人達が挙げられます。その他にも沢山の怪人達が物語の中に登場してきました。物語の中での世界観生活観などについてはとても気になるところです。単純明快にストーリーに入り込んで楽しむことで良いのですが、人間と共存している怪人達に対する素朴な疑問が出てきます。そしてその様な世界である場合、どの様に理解して行けばよいのか?何故か見逃せなくなってしまうのです。
仮面ライダーblacksunの怪人たちを考察
感じてしまうのは、物語の中で、怪人との共存共栄派と怪人分断派(反対派)がそれぞ主張を激しく叫び合いぶつかるシーンがあります。その中では人間の姿や怪人の姿のままでデモ行進している怪人達がいます。怪人の姿であろうと、人間の姿であろうと結局は、その存在はバレてしまい、そうなると普段の生活の中でも支障があるのではないか?つまり反対派の人間から嫌がらせや、暴力などを受けてしまうのではないだろうか?と心配してしまいます。また心配と同時に、共存共栄を訴えるならばもう、怪人の姿でいっちゃえ!とも。しかも、作品の中でのやり取りを見ていると、人間の姿で潜んでいても、どうやら体臭によって怪人だと分かってしまうようなやり取りがあります。であるにも関わらず人間の姿でいなければならないのか?など、ちょっとした疑問について考えて見ました。
人間の姿で生活しているのはなぜ?
・怪人は圧倒的マイノリティであって、生活をして行く中では、人間に不快感を持たれないように姿形を人間に変えて生きて行かなければならないから。と、いうことになりますよね。現実的には、少数派であるということは、社会生活の中では圧倒的に不利な状況であると言えます。当然圧倒的多数の中で生きて行く為には、その多数の中に紛れ込む事が無難です。悲しいかな、悲しい現実ではあります。そしてその為の妥協が起こります。現実で世界で起こっているヘイトは様々ですが、やはり少数派であることはとても不利な条件と言えます。民族紛争、人種差別、宗教紛争、世界に差別のなくなる日がくるのでしょうか。
体臭?で正体が怪人だとバレてしまう?
・怪人は、一度は「ヘブン」と呼ばれる創世王から抽出され、精製されたエキスを食したことがあるのではないか?そして、そのエキスの養分や、形態変化した生物の影響によって体臭などが発生してしまうのではないか?ただし、このことは、物語のシーンでは単なるヘイトスピーチとしても捉える事も出来るので、答えが難しいです。しかし、人間にもそれぞれ体臭がありますから、それぞれの怪人が持つ体臭が原因になり正体が判明してしまう、ということは、可能性が大きいと思われます。
怪人は人間社会で普通に教育を受け、仕事をしているのか?
・残念ながら会社員として働く姿の描写は物語の中では発見されませんが、自営で生活しているようなシーンが確認できます。また、教育については、葵の学生生活と俊介が存在していることから、不自由(差別)ながら人間社会の中で教育や生活ができているのではないかと思います。このような事を裏付ける出来事として、過去の時代に、学生運動や政府との取引によって、教育の自由や生活の平等を獲得していることがあります。しかし現実の世界も同じようなものだと思います。いじめや嫌がらせ、子供たちの間、親同士の確執、事なかれ主義の学校の対応など、実際は現実社会となんら変わらないとも言えます。皮肉なものです。
怪人達は2世や3世の時代に入っている?
・過去から現代まで50年の時間が過ぎています。過去に怪人にされた人間の年代は、旧日本軍が存在した時代までさかのぼります。そのことを考えますと、少なくとも終戦の1945年から2022年の現代までで考えれば、77年となります。なので、怪人の3世代突入は十分考えられます。交代する世代の中で、当然時代も違うわけで、その時代のエネルギーがそこで生きて行く人々の後押しをして行くと思います。物語の中の怪人社会は悲劇から僅かの安定を迎えつつある状態であり、圧倒的多数であった人間は、寛容と寛大から、怪人を認める事によって生まれつつある、絶対優位のほころび。僅かながら、徐々に人間社会に食いこみ始める、怪人に対する恐怖。そのようなことが交差する世代であると思います。気になるところでは、仮に共存共栄が可能で合って、その関係で怪人と人間の間に愛が芽生えた場合、交配は可能なのか?生命の誕生は可能なのか?そして両人類の懸け橋となるのか?災いの種となるのか?心配事は尽きません。